
地球に優しい生活を実現するためには、電子機器の寿命を延ばすことが一番の近道です。電子機器に必要な採掘と製造は、環境に多大な影響を与えます。スマートフォンの製造過程では、そのスマートフォンを34年間使用する量と同じCO2が発生します。新品を買う代わりに修理をすることは、私たちの環境ツールキットの中でも強力な方法です。
iFixitでは通常のツールキットも販売していますが、環境に配慮したツールを実現するために大きな一歩を踏み出しました。Pro Tech Toolkit とMako Driver Kitは、Carbonfund.orgのCarbonfree® Product Certification Programにより、カーボンニュートラル製品として登録されました。同時に、これらのキットはAmazon Climate Pledge Friendly(Amazon気候変動対策に関する誓約)のバッジを獲得しました。このバッジは、ツール製造時の温室効果ガス排出量を測定・報告し、排出量を最小限に抑え、まだ排除できない排出量をすべて相殺したことを意味します。
キットの温室効果ガス排出量を測定・報告するために、サステナビリティコンサルタントの Eco-Purposeの協力を得て、各キットのライフサイクルアセスメントを実施しました。まず、各ツールキットの構成材料を分解しました。次に、すべての製造工程におけるエネルギー、水、炭素の必要量に加えて、各サプライヤー、メーカー、倉庫からの輸送時にかかるCO2排出量を算出しました。最後に、ツールキットをお客様にお届けする際の排出量と、ツールキットを廃棄する際の方法も検討しました。このように一つ一つのプロセスを辿ることで、ツールキットの温室効果ガス排出量の改善方法を見つけ出すことができました。現在、パッケージの改善や、より安全な廃棄方法、使用後のプラスチック再生など、より環境に優しい素材の開発を行っています。
iFixitのツールは単にテックを修理するためではありません。このツールはグローバルサステナビリティのゴールも実現します。
製造時の温室効果ガス排出量を削減することが私たちの目標ですが、それまでの間、可能な限り排出量をオフセットしていきます。森林、エネルギー効率、再生可能エネルギーのプロジェクトを支援するCarbonfundを通じて、カーボンオフセットプロジェクトへの投資を行っています。例えば、Truck Stop Electrification Project(トラックストップ電化プロジェクト)では、トラックがアイドリング状態で燃料消費する代わりに、トラックストップでエンジンを一時停止することができます。
このようなプロジェクトは、”The Climate Pledge”の目標達成の鍵となります。つまり、パリ協定の目標よりも10年早い2040年までに二酸化炭素の排出量を正味ゼロにすることを目指しているグローバルコミュニティです。Pro Tech ToolkitとMako Driver Kitが獲得したClimate Pledge Friendly(気候変動対策に関する誓約)バッジは、持続可能性な基準を満たし、目標達成に向けて活動していることを示しています。
この地球環境を救うためには世界中一人一人の努力が必要です。私たちは、より持続可能な未来のためにできることをしていきます。私たちは引き続き、ツールの製造過程を改善し、ユーザーの皆さんが自分の役割を果たしやすいようにしていきます。
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